ロードサイドに建つ写真スタジオの増築計画。隣地に約15年前に設計して弊社設計のスタジオ(川地スタジオ)があり、緩やかにつながる。
スタジオ計画の建物とは大きく姿を変えている。それは写真家のスタジオとして多様な光を生み出す建築がふさわしいと考えたからだ。ここでは「光と風が感じられるスタジオ」をテーマにシンプルな形状として、光と影の演出のみで空間をつくることとした。外観はコンクリート打放しとして街路樹が映えるようにした。内部は壁、天井ともに自然素材の白い珪藻土塗、床はクリ材のフローリングとして陰影が映えるように素材を選定した。一方敷地裏側の半分は中庭として外部空間を設けている。ここではやまぼうしの木以外はコンクリートと御影石に囲まれた静謐な空間としている。