手狭になった事務所を拡大するため新しい土地を購入し、設計コンペを経て建設した新しい弁護士事務所の計画。
敷地は県立美術館に近く、西側は池に面した緑豊かな地域にある。施主からの要望はオフィスで働く人々に快適な執務空間を確保すること、訪れる依頼者の心を癒すこと、また将来ある若手の育成にふさわしい場とすることを目指している。そこで積極的に周辺環境を取り入れることとした。
事務所はL字型の建物形状とし緑豊かな県立美術館方向への眺望を大きく開いたガラス開口部で取り入れ、茶室は池の上に浮かぶような独立配置とした。この茶室は「希望の庵」として来訪者に「勇気」と「希望」というメッセージを贈りたいという施主の想いの結晶である。