景観にリズムを生み出すダブル・スキン

名張養護老人ホーム みさと園・増築

  • 2023
  • 福祉・医療施設
  • 260㎡
  • 三重県名張市
正面から見る正面から見る建物との間に壁を設けることで外部とのバッファーゾーンが生まれ、プライバシーが確保できた建物との間に壁を設けることで外部とのバッファーゾーンが生まれ、プライバシーが確保できた外観やタイルの色など基本的なデザインは既存建物を踏襲 連続間のあるデザインとした外観やタイルの色など基本的なデザインは既存建物を踏襲 連続間のあるデザインとした既存部分との取り合い既存部分との取り合い名張養護老人ホーム みさと園・増築 景観にリズムを生み出すダブル・スキン格子に囲まれたラウンジ 開口部は障子としてプライバシーを確保している格子に囲まれたラウンジ 開口部は障子としてプライバシーを確保している増築部分内観 増築部分内観 格子ディテール格子ディテール天井と壁は格子として既存施設のラウンジとデザインの統一を図った天井と壁は格子として既存施設のラウンジとデザインの統一を図ったコーナーは曲面として安全面に配慮したコーナーは曲面として安全面に配慮した名張養護老人ホーム みさと園・増築 景観にリズムを生み出すダブル・スキン個室 ペンダント照明にするなど落ち着いた空間となるように計画個室 ペンダント照明にするなど落ち着いた空間となるように計画洗面洗面夕景1夕景1夕景2夕景2
景観にリズムを生み出すダブル・スキン

1年前に改修した養護老人ホームの増床計画です。
外観のデザインは、同敷地にある病院との全体デザインを考慮し、フレームを意識した計画としました。そのフレームは、居室と駐車場とのバッファーゾーンをつくり、そのスペースに樹木を計画。建築の奥行きと入居者の快適性を高めています。
平面計画は、駐車場の一部に増築し、駐車台数をできるだけ残すことが求められたため、コンパクトな形状とし、既存建物と増築建物の接続部に談話スペースを計画しました。昨年の改修工事で使った木格子のデザインを引き継ぎ、天井高さの操作と木材利用を図っています。廊下をべんがら色の壁面として、既存建物との違いをつくると共に居場所をわかりやすくする工夫を行いました。また居室はペンダント照明とし、落ち着いた空間を目指しました。
出来るだけ敷地内の樹木も残し、前からあったかのような静かな建築となりました。この空間が入居者が集える憩いのスペースとなり、心豊かな生活の手助けになればと祈っています。

名張養護老人ホーム みさと園・増築 建築データ

竣工
2023
所在地
三重県名張市
延床面積
260㎡
設計・監理
森本建築事務所
用途
養護老人ホーム
構造
鉄骨平屋建
撮影
トロロスタジオ