自然豊かな場所に建つ定年後の夫婦のための小さな平屋の住まい。
正方形の建物を、敷地周辺の森の形に呼応するように道路から45°に振った配置した。角度付けることで東西南北の森との距離が違い、それぞれの趣のある庭などのスペースとなっている。
正方形の建物に、原始的で丈夫な方形屋根を掛け、内部の梁や垂木は“あらわし”としている。その存在を感じならが大きな屋根の下で暮らす楽しみを作ろうとした。板張りの外壁など、内外の主要な仕上げ材は杉とし、シンプルで骨太な空間構成とし、森の住まいにふさわしい自然とともにある空間とした。