敷地は清掃工場の跡地にあり、周囲はぶどう畑のビニールハウスののどかな風景が広がっている。そこに紙類の資源ごみを一時保管するストックヤードと事務室、リサイクル活動推進のために活用する多目的スペースを計画した。ヤードには紙やダンボールなどのコンテナ貯留スペースとリフト動線を考慮して作業スペースを落とし込んでいる。
周囲の田園風景に馴染むボリュームとするため、2枚の曲面の屋根を浮かせ、その下に必要な機能を確保している。ストックヤードという用途なのでハードな使用が想定されることから、余分なものを削ぎ落としたシンプルな形状にし、コンクリート・鉄・ALC・折板の即物的な材料で建物を構成した。