建物全体を覆う一つの大屋根

名張養護学園

  • 2015
  • 福祉・医療施設
  • 1,356㎡
  • 三重県名張市
切妻の大屋根が建物全体を覆い、大屋根の家であることを表現している切妻の大屋根が建物全体を覆い、大屋根の家であることを表現している地域交流スペース ガラスブロックにより緩やかな光が降り注ぐ地域交流スペース ガラスブロックにより緩やかな光が降り注ぐアクセントとして壁にもカラーガラスブロックを取り付けたアクセントとして壁にもカラーガラスブロックを取り付けた開口部ディテール開口部ディテール
建物全体を覆う一つの大屋根

4つのユニットを持つ定員30名の児童養護施設の計画。様々な世代の子どもたちが集まって住まう「大きな家」をイメージして建物全体を一つの大屋根で覆っている。また巣立ったあとも節目には戻ってこられる場所となるよう、耐久性の高い材料とシンプルなデザインとすることで時間軸に耐えうる建築とした。
各ユニットの子供たちが集う交流スペースは、建物の勾配に合わせた天井として家のイメージを内部にも踏襲した。またここでは壁面に3種類のガラスブロックを使用している。外壁に面してはプライバシーの確保と、外からの柔らかな光を得るため2種類のガラスブロックを使いわけている。そのほかに各々の個性を育んでほしいという願いから、施設で暮らす子供たちと同数の30個の「カラーガラスブロック」を散りばめ、柔らかな空間に彩りを与えた。

名張養護学園 建築データ

竣工
2015
所在地
三重県名張市
延床面積
1,356㎡
設計・監理
森本建築事務所
用途
養護学園
構造
鉄骨造 地上2階
撮影
TONOMO PHOTO